教育理念・教育方針
隣人を愛し、他者に仕え、世界の平和に貢献する女性の育成
教育理念
『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』
(ルカによる福音書一〇章二七節)
横浜共立学園の教育は、このキリスト教の教えに基づく価値観を基本とし、一人ひとりが神に愛されていることを知り、自分を愛するように隣人を愛し、敬うことのできる心を育てます。生徒が一人の人間として自立するために必要な知識・技術を磨き、世界の平和のために考えて行動できる女性を育てます。
教育方針
キリスト教教育
隣人を愛し、隣人に仕える
本学園では、『主を畏れることは知恵の初め』(箴言1章7節)、『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』(ルカによる福音書10章27節)という聖書の言葉に基づく教育を行っています。
「主を畏れる」とは絶対者である神を知ることであり、それは自分が中心ではないと知ることです。そして神が私たち人間を愛してくださっていること、その愛のうちに自分が生かされていることを知ることでもあります。そのことによって、隣人を愛する心を持ち、身につけた学力や能力を自分のためだけでなく、隣人に仕えるために用いるという生き方ができるようになるのです。
女子教育
互いの個性を認め合い、一人ひとりが自分の可能性と向き合う
本学園は、創立以来一貫して「女子教育」に取り組み、日本の女性たちに新しい教育を受ける機会を作ってきました。
10代の青年期では、男女によって発達の仕方が大きく異なります。人格を形成することにおいても、教科の学びを深めることにおいても、それぞれの特質にあわせた教育によって大きな効果を得ることができます。
また、女子校には自分の個性を安心して精一杯表現できる環境があります。学園生活の中で、互いの個性を認め合い、他者を理解し、共感することができるようになります。そして、その関係づくりの中から、自分と向き合うことを学んでいくのです。
女子教育において先駆的な歴史をもつ本学園で学ぶことによって、自身の在り方を深く考え、ひとりの人間として自立する心が養われていきます。
学習の充実
学びを通して、真理の探究者となる
本学園では、教科学習の目的を科学的真理の探究としています。そして、教師と生徒が教科学習を通して真理を知る喜びを分かち合います。
この姿勢は学園の創立時から大切にされてきたもので、初代校長ピアソンは、英文学、天文学、数学、物理、化学を教えるだけでなく、大学教授を招き化学の実験をするなど自ら真理の探究者となりました。
現在、学園では中高一貫教育校として、中学校3か年、高等学校3か年計6か年を連続した期間として教育を行っています。そして、中学1・2年を基礎の充実、中学3年・高校1年を学業の推進、高校2・3年を将来への目標の確立と位置づけ、発達段階にあわせた授業を目指してカリキュラムを編成しています。高2、高3では、生徒が将来の目標にそった科目を取ることができるよう配慮しています。
どの発達段階においても、教師が生徒一人ひとりに寄り添い、きめ細かな指導を行っています。中学・高校の6年間を通して、学校の授業を大切にすることで十分な学力を身につけることができます。